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「雪彦だ、どうした?」
「所用でね…。今度は『シャングリラ』なんてとこでバイトだ。すまないな。でもまあ大丈夫だろう。姫羅のところにはちょうど鏡が行っている」
「そうか。まあ……彼なら大丈夫だろうか。しかし、俺はこれから罰を受けに行かざるを得なくてな…」
「なるほど。本来は逆だろうが…。でもそんなこと絶対に言うな、普通に振る舞っとけ。音哉はお前が王だなんて知らないから」
「分かった、ありがとう」
雪彦がそう言うのを最後に、電話が切れた。
続いて……
「音哉ですが」
「弓弦だ、ちょっと頼みがある」
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