詩々累々:ししるいるい

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夜中にふと目が覚めて 耳を澄ますときこえる 雨の音 空は暗く月も見えない 『ごめんね』 どうして謝るの? まるでさっきの事のように 思い出すあなたの言葉 あなたに呼ばれた時に 湿った空気感じてたよ 私はきっとわかってたんだ このあと雨が降るって 傘をさしても濡れてしまった あなたに会えるって オシャレしたのに お気に入りのメイクも 落ちちゃったよ 久しぶりにきいた言葉は 少し冷たかったんだ でもあなたの前でなんて 嫌だったから 我慢したの ホントは苦しかったよ 濡れた髪を乾かしても まだ顔は濡れたままで いつになったら 乾くのかな 渇くのかな いっそ雨に濡れ続けようか 外を見れば雨はやんでいたけど 私にはまだ降り続いてた
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