序章

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「……それにしても、凄いですね」 沖田は、土方からナイフを受け取った。ナイフの刃の部分には柄に近いところまで、血がついている。 「深々と刺さってたな」 沖田はナイフから、さっきまで私達が座っていた屋根を見た。 視線を外し、私達に向ける「どちらが、これを投げたんですか?」 「わ「私です!!」 咲君が名乗りを上げた。 二人は不信な視線を向ける。 「……発言、………却下するよ?」 少し、言葉に魂を込めた。 「!うぅ、すみません…」意図する事は分かるけど……やっぱり、嘘はココロを濁す。方便は、必要最小限に……それが………大切。 「私が……投げました」 二人は、驚いたようだ。 土方にいたっては「……」放心状態に近く 沖田は「……!、手合わせしませんか?」と試合に誘ってきた。 「だめです!」 即答。 「え「当たり前だ!」 土方も咲君と同意見のよう。 「はぁ……。じゃあ、僕は沖田総司と言います。 今度また」 何故か自己紹介。 「わざわざ自己紹介してんじゃねぇよ」 「副長。お気持ちはわかりますが、まず移動を」 斎藤は作業が終わったらしい。
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