序章

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「な!?」 「・・・!」 二人は驚き、唯一沖田だけが楽しそうに見ている。 耳元で空気を切り裂くような音がする。 (……寒い) と感じはじめた頃、咲君が何かを言った。 次の瞬間には、空中で咲君に抱きしめられる私。 咲君に抱きしめられたおかげで、予想していた痛みはこない。 咲君は、私を離して―「!!、……あなたは!無茶をしないでください!! 心配しました… 」 「………ごめんなさい」 私は、咲君の手をギュッと握った。咲君も確かめるように、握り返した。 「………!おまえら、大丈夫なのか…?」 「降りてこいと言ったのはあなたでしょう」 心配を嫌みで返す咲君。私が無断で飛び降りたのに、怒っているのだろう。 つまり……八つ当たり?
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