252人が本棚に入れています
本棚に追加
「なっ!」
心外な様子だ。
「ところで土方さん。
この人達、どうするんですか?
殺します?」
沖田は空気を全く読まないようだ。その上、口は笑っている。
「お前なぁ…」
呆れ返る土方。ため息が今にも出そう…。
「だって、この人達さっきの見たんですよ?」
「いちいち余計な事喋るんじゃねぇよ
下手な話を聞かせちまうと、始末せざるを得なくなるだろうが」
確かに…今の沖田の発言は、いけないものを見たということ……。
「この人達を生かしておいても、厄介なことにしかならないと思いますけどね」
「とにかく殺せばいいってもんじゃねぇだろ
……こいつらの処分は帰ってから決める」
「俺は副長の判断に賛成です。
長く留まれば他の人間に見つかるかもしれない」
今まで黙っていた斎藤が口を開いた。
そして、羅刹の死体に目を移す。
最初のコメントを投稿しよう!