出会いとホームルーム

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「水森慧。あまり私に関わらないでほしい」 「はいありがとうございましたー。水森はシャイなんだねー」 水森さん改め、慧の自己紹介が2秒くらいで終わってしまった。 「はい次」 もう俺の番か…… 「設楽誠です。ボードゲームとか得意です。よろしくお願いします……」 何を言っているんだ俺は。 「はいありがとうございましたー。今度先生と軍人将棋しましょうねー」 えらく渋い趣味をしてらっしゃるな…… * 「はいありがとうございましたー。欠席一名、計21名か……」 あっという間に皆の自己紹介が終わってしまった。 欠席しているのは俺の隣の席の恵梨架。 初日から休むのは色々まずいと思うが…… 「んじゃ、今日はこれで解散な。設楽と瑠璃垣と中橋以外は寮に戻るなり校舎を探索するなり何でもしててくれ。ただし、絶対に門から外に出るなよ」 先生が号令をかけ、他の生徒たちはすぐに何処かに行ってしまった。 「さて、早速だがお前らに頼みがある」 先生が、教室の扉を閉めながらそう言った。
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