13.Under the rose

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「党員のこの結束力がキモい」  高岡の言葉に、増田と土屋が目つきを険しくした。 「サ長、外車は?」 「アフター、パーツ代も考えると諦めてもらうしかないな」 「そうスか」  と、高岡。あからさまにつまらなそうだ。 「どうせお前のことだ、ドゥカとかトライアンフとか狙ってたんだろう?」 「よくわかりましたね」 「残念だが、そんな目立つのに乗って仕事になると思うか? 一般や古巣の反発も買うぞ」 「フェラーリやランボルギーニで警らするようなもんだな。見栄っ張りが」  肩を落とす高岡の横で、テリヤキバーガーを幸せそうに頬張る大槻が一人頷いた。 「上杉は? お目当てあるか」 「そうですね……」  飲み物を手に、考え込む上杉。 「私、皆さんが決めた車輌でいいですよ」  案の定の答え。 「上杉、少しは主張していた方がいい。あんこ抜きなんかしたがらない連中だぞ」 「あ、それでも平気です」
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