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…………
……ん………体が動かない…
いや、動けない……
体中に電撃が走っているみたい……だ…
やべぇ………
俺……………死ぬのか?………………
響一「そーすけっ!!ねぇそーすけっ!!返事してよ!!!そーすけってばぁ…。」
蒼介「響……一…。」
響一「そーすけ!??ねぇ大丈夫なのそーすけ!!?死んじゃわないよね!??そーすけ!!!」
頭にがんがんと響く響一の声。
蒼介と…ギターは無事か。へへっ、車にあたったのが俺だけでよかった。
蒼介「ば…か、泣いてんじゃ……ねぇよ…。」
響一「だって!!!」
響一の涙が俺の顔に伝わる。
蒼介「お…前はこれから、音楽で沢山の人に希望を与えて………し、あわせにするんだろ。笑顔にしていくんだろ…。それなのにお前が泣いてちゃ意味ねぇ……じゃんか。」
全身から力が抜けていくようだ。
ギター……、ギターを…。
響一「そーすけ……。」
蒼介「いいか…響一。俺との約束だ。」
蒼介「…悲しい心を持った人には楽しい心を…。暗い心を持った人には明るい心を…。『音楽で人の心を変えろ』。何かを語るよりも音楽で伝えた方が…人の心に響きやすい…。音楽には…その力がある。だから……』
ぐっ!!!!
はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………
やばい……
蒼介「………お前の力で……人を幸せにしてやれ…。それが…俺との約束…………だ――――」
響一「そうすけええええええッッ!!!!!」
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