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「そっか。だよな!」
「なんたって俺が長官ですから?」
「ぬかせっ」
そんな会話を繰り広げる俺たちに向けられる視線が暖かいのは、気のせいじゃない。
特に父上、威厳が台無し。
微笑ましいって顔に書くのやめてもらえませんか。
とんでもない親バカだと呆れつつ、再び的に向き直った。
次の瞬間。
「!…うぉ、っ‥と」
突風に吹かれて、俺は思わず弓を落としてしまった。
「大丈夫か?」
直ぐさま拾い上げようとした俺の前にサッと弓が差し出されて。
「え…――」
言葉を失った。
「なっ、あ‥んた…」
「久しいな。伊周」
「お、叔父上?!」
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