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それにしてもこれは死ぬよな、絶対に。どんどん地面が近づいてくるよ
死にたくねぇな
『窓が開いてるよ』
はい!?なに幻聴?
『この後に窓が開いてるところがあるよ』
幻聴じゃないな。えっ、まじで?
『まじで、でもこのままだと入れないよ。
君に掴まっている子を踏み台にすれば問題ないけどね』
なっ!?ふざけんな!出来るわけ無いだろ!
『何で?このままだと二人とも死ぬよ?だったら一人でも生きる方がいいだろ?君は死にたくない、だったら生きればいい!そもそも、こうなったのもあの子せいだろ?』
「……一人でも生きる方がいいか、そうだよな。」
開いてる窓が見えてきた迷っている時間はない
「春香、ごめんな」
『大丈夫、君は悪くない!』
俺は
―春香の手を掴み窓に投げ入れた―
「えっ?」
『なに!?』
春香が窓に入ったことを確認し、俺は地面に叩きつけられ死んだ
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