雪になった男
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それは冬のとある町に差し掛かった雪の降る日だった。 まだ夕刻だったが、陽はすでに遠くの山に隠れ、町は影を落としていた。 舞い落ちる雪の中、黒いコートを纏った男が静かに佇んでいた。 コートの襟を立てて、寒さに身を窄めるように背を丸くしている。 なぜ彼に興味を惹かれたのか分からないが、おれは悴む指に白い息を吐きかけながら男を見ていた。
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