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「…警部、もう一つ留守電が入ってるみたいなんですが…」
「え?」
部下の刑事が警部に見せる。そこにはもう一つ留守電が入っていた。タカもその留守電は初めて知ったらしい。驚いた表情をしていた。
ピ、
再生のボタンを押す
『…………池田くん、つーかまえた』
「な、に…?」
「ひっ…ー━━!!!!」
「そ、そんな馬鹿な…っ!?」
留守電に入っていた池田ではない声にタカは小さな悲鳴を漏らし、担任の男はその声に、ひたすら ありえない…と繰り返す。
しかし、留守電はまだ続いていた――
『タカ…? そう… じゃあ、次は高田くんを捕まえなきゃね… ふふっ あ、タカくん、みぃーつけた…』
「うわぁぁぁああ!!!」
もう限界だった。
恐怖の限界に達したタカは大きな声で泣き喚く。
そして‥
その傍らで、恐怖で泣き喚くタカを宥める余裕さえないのか、顔からすっかり血の気の引いた担任の男に、警察は怪訝な表情を浮かべた
「………一体、なにが起こってんだ…?」
その異常な光景に刑事はただ呆然と立ち尽くした――。
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