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――…
二人の生徒は廊下で話し込んでいた
「なぁ、隣のクラスの高田が死んだって話ホントかよ!?」
「本当だよ…
――ッ 手とか足がありえない方向に曲がってたって… 目玉がなかったって…… 見つけた生徒が言ってたから…っ」
「だ、だって!!
つい、昨日っ 池田のヤツが死んだばかりなんだぜ!?次は高田って… そんな立て続けに…」
「鬼に…… 捕まっちゃったんだよ… きっと…っ」
「鬼、だって…?」
「忘れたの!?先週、みんなで鬼ごっこしたでしょ!…一人も捕まえずに終わったけど…」
「お、おいっ 馬鹿なこと言うなよ!あれは事故だし、それにアイツは死んだじゃねぇか!!」
「だからね…
みんな噂してるのっ。野崎 斎の呪いだって……。ずっと降り続いてる土砂降りの雨も、呪われてる証拠だって… みんな… みんな言ってるよ!?」
ゴロゴロ…
ピシャャーーン!!
「や、やだ!停電!?」
―― チキチキチキ、
「「………え?」」
チキチキ-
聞いたことのある音に、二人は顔を引き攣らせ血の気が引いていく‥
「な、なんだよ!?
この音は!!!?」
「そ、そそんなっ まさか…」
チキチキチキ-
ピカーッッ!
稲光が二人の前をほんの一瞬明るくさせた。
『吉田くんに鈴木くん… みぃーつけた…』
「「うわ゙ぁぁぁあああああああああ!!!」」
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