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「時間帯が合わないばかりではありません。それに、彼に…… そんな人外な力があるとは思えません。」
それに見てください…
青ざめた顔で渡された写真を見ると、そこには…
もぎ取ったものだろう足をずるずる… 引きずっていく姿が写っていた。
「んな… 馬鹿なっ!!」
そう、信じられなかった。プリントアウトされた紙にその時間が表示されてるのだが、もう一つの同時刻のプリントアウトされた紙には梓が担任にこっぴどく怒られてる姿が写っていたのだった。
「担任の先生に確認したところ、その日、野崎 梓は… 授業態度が悪かったそうで、そのことで説教されていたそうです。
……あの、やっぱり… 僕らの出番じゃないと思うんです。」
「……あ?」
「いや、だからっその…; お祓い… したほうがいいんじゃないかと‥
その… お坊さんとか」
「はぁーっ!?
ふざけたこと言ってねぇで真面目に考えろ!!!」
「うっ!
だって、そうじゃないですかぁ!
ぜったい!ぜぇーったい野崎 斎の呪いですよ!!そのうち、関係ない僕らまで殺されるんじゃ!!ってみーんな言ってますよ!?」
改めて見ると、部下のほとんどが‥
「警部っ!俺、死ぬときはせめて人に殺されるか、寿命がいいです!」
「死ぬときに、犯人に殺される恐怖と、
人外なモノに殺される恐怖だったら、まだ人に刺されて殺されるほうがいいです!」
部下達は口々に泣きそうな顔で訴えてきた。
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