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「あ……ずさ…?
な、んで――」
『クスッ 馬鹿だよねぇ… ほんっと。虫酸が走るくらい…… 自分から自白してくれるなんてね』
「――え?」
『だけど、もう遅いよ。
だって、そうでしょ?――人殺し』
「っ…ぁ…っちがう…ちがう!!!俺のせいじゃない!!」
ニコッと笑う目の前の梓に今井は恐怖を覚え、後ろへ後退すると、必死に逃げた。
『あーぁ。逃げちゃった… 馬鹿だねぇ、自分から何もわざわざ――
・・
本物に会いに行くなんて。自分から死に急ぐようなものなのに』
梓は愉しげに笑うと、逃げた今井を走って追いかけようとはせず、のんびり歩いて後を追った。
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