三つ子

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――… 「え?鬼ごっこ??」 「そうですよ!もう、すっごく怖かったんですから!!!」 斎に夢のことを聞かれた朔が半泣きで話すと、 なぜか斎は首を傾げた。 「あれ…? おかしいな??幼等部までその話、広がってたのかな?」 「え?」 「あ、あのっ い、いっちゃん!?なんの話っ!?」 「兄ちゃ…っ」 夜に限っては、泣いている 「Σ え、なに!?どうしたの!?ちびちゃん達!!?」 「まいったな… 早く行かないと… 今日、鬼ごっこやるみたいなんだよね」 「「「え!?」」」 「ったく、だりぃよな… ま、俺は寮でサボるけど鬼は参加するのか?」 「んー… だって、鬼だからね」 「まぁ、適当にやりゃあいいと思うぜ? ったく、台風が近づいてるってのに……」 面倒くさそうにする梓に苦笑する斎、 ふと、三つ子に目をやると梓も斎もぎょっとした。三つ子が揃いも揃って今にも泣きそうだからだ。 「「「行っちゃだめぇぇぇぇぇええ!!!」」」 「Σえ、何!?」 「お、おい…;」 必死に泣いて止める三つ子に梓と斎はわけがわからなかった…。 (完結)
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