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筧は鬼ーの顔を見て話だした
「鬼ー君…君はそろそろ牢屋から出たいよねぇ?」
鬼ーは筧の顔をしばらく眺めてから
「ああ」
と返した
「君には悪いことをした…鬼の子というだけで千年も牢屋にいれられてたんだからね…」
筧は暗い表情で続けた
「そこでピエーロは政府に直談判した」
「ピエールです」
ピエールが割って入った
「しかし政府はいくら罪を犯して無くても鬼を世に放つことは出来ないと君の釈放を断固拒否している…」
鬼ーは天井を見上げ黙って話を聞いていた
「だがピエーロは引き下がらなかった」
「ピエールです」
ピエールが割って入った
「政府に交換条件をだした」
「交換条件?」
玉雄も筧の話に食いついた
「最近世間ではおかしな怪奇事件が頻繁に多発している」
玉雄をは身を乗り出し話を聞いた
「政府は慎重に捜査しやっと手がかりを掴んだ」
「手がかり!?」
玉雄は叫んだ
思わず鬼ーは耳をふさいだ
「どうやら…一連の事件は…」
玉雄は息を飲んだ
「悪魔が関係しているらしい」
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