千年前 1話~4話

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「誰だい?」 突如長屋に入って来たのは村の警察官だった 「ここに…真田鬼ーと言う少年はいるか?」 警察官は家の中を見渡し言った 「いたらどうするんだい?」 「少し話がしたい」 「…」 良庵は悩んだ 警察官が何故鬼ーの名前を出したのか 鬼ーは何か悪いことをしたのか? どちらにしても悪い予感しかしなかった… 「悪いが…知らないね…」 その時運よく鬼ーは洗濯物を取り込んでいた 「そうか…」 警察官は後ろを向き家を去ろうとした 「おっちゃん!褌が一枚足りねーぞ!!」 「!?」 『あのバカ!』 良庵は心で叫んだ しかし思いとは裏腹に警察官は家に上がり込んだ 「失礼する!!」 ドン!! 良庵を突飛ばし裏へ 「…誰だよ」 「真田鬼ーだな」 鬼ーは黙って警察官を睨む 「だったらなんだよ」 「少し話を聞きたい署まで来てもらう」 警察官は鬼ーの手をグッと掴む
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