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「おい!!はなせ!!」
警察官は鬼ーの手を掴み居間を抜け玄関を出た
「鬼ー!!」
「おっちゃん!!」
良庵はすかさず警察官に駆けった
「鬼ーに何をするつもりだ!!」
警察官はだるそうに答える
「話を聞くだけだ…」
「鬼ーが一体何をしたって言うんだ!!」
警察官はしばらく考え
話した
「この際だから言わせてもらう 実はこの少年に苦情来ている」
「何!?」
「話に聞けばこの少年は鬼の子だと言うじゃないか」
「!?」
「そこで政府は彼を殺すことにした」
良庵は膝をついた
鬼ーが鬼の子だと言うのは事実だ
しかし何故死なねばならないのか
「まぁ…実際は裁判で決まると思うがな」
良庵は胸の思いを口にだした
「…確かに鬼ーは鬼の子かもしれない…」
良庵は目に涙をためながら言い放った
「しかし!!鬼ーは悪いことなんてなにもしていない!」
良庵の声に村人もちらほら出てきた
「鬼ーは…鬼ーは!!とてもいいヤツなんです!!」
「そこいらの人間のガキより何倍も人の利口です!!」
「鬼ーは!!人間と同じ何です!!」
「悲しけりゃ涙も出ます!!」
「転べば血も出ます!!」
「そんな鬼ーの…」
「どこが人間と違うんですか!?」
バーン!!
良庵の言葉とともに一発の銃声が響いた
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