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第3話
道化師
「いやー急いで来たもんですから喉が乾いて」
ピエールは椅子に座り足を組んだ
「すみませんがお茶か何か貰えますか?ビールでも構いませんが」
ニヤリと冗談を言い終わると鬼ーの方を見る
「ほぉ…見た目は人間ですね…強いて言うならばその牙ですかね」
ギロッ
鬼ーはピエールを鋭く睨んだ
「政府政府がなんのようだ」
裁判官の一人が痺れを切らし口火を切った
「そうですね…ですがその前にお茶かビールを…」
「ちっ…お茶をだせ」
舌打ちをしながらもお茶を持って来させた
「すみません…ほんとに…」
ズズッ…
「ふー…」
ズズッ…
「いいお茶使ってますねぇ…」
ズズッ…
「いやーおいしい…」
ズズッ…
「…早くしろやぁ!?」
裁判官の一人があまりにマイペース過ぎるピエールを怒鳴り刀を抜いた
ジャキ!!
刀をピエールの眼前に止めた
「こちらも暇じゃねぇんだよ…」
ピエールは刀にもどうじずゆっくりお茶を置いた
「物騒ですね…」
ようやくピエールは口を開いた
「真田鬼ー君の判決は既に政府が決めさせてもいました」
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