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小石と砂の地面を踏みしめ、じゃりっじゃりっと小気味良い音が辺りに響く。
ちらちらと木立から漏れる朝日は白色と金色を混ぜ合わせた色に、さっと薄青を散らせた色をしていた。
冬の色はどれも澄み切って、輝いている。
体に染み込む空気や音が、私を浄化させていく。
駐車場を出てすぐの角に立つ家が、ハマダパーキングの管理をしている『濱田』家だ。
厳めしい造りの日本家屋の前に、溶けかけた雪だるまが立っていた。
お決まりの赤いバケツが歪んで、何とも微笑ましい。
並んだ石畳を歩き、呼鈴を鳴らすと、中から女性の声が返ってきた。
看板に記載されている管理人名は、『濱田 由蔵』となっていた。
「はい。」
「おはようございます。本日、駐車場をお借りいたします、澄川と申します。」
「はいはい、お待ちくださいね。」
暫くして、玄関の開く音と共に若い男性が現れた。
紺色のセーターがとても似合っている。
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