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先輩はどうしてもお化け屋敷に行きたいらしく、私は断固として拒否をしていた。
結局、和美に電話をして高村先輩を連れて行ってもらう。
一人になり、ベンチに座ったままミネラルウォーターを飲んでいた。
「ゆめちゃん!?」
目の前で、見知らぬ人が立ち止まった。
背の高い男女のカップル。
「・・・はい?」
私を呼んだのは男の人のほうで、見たことが無い。
同じ学校の人?
同じクラスの人ではなさそうだ。
私のことをゆめちゃんと呼ぶ男の人は赤塚先輩くらいしか居ない。
私の頭の中に?がいっぱい埋まった。
「やっぱり」
と嬉しそうな男の人。
「俺のこと覚えてない?」
私の目の前にしゃがみこんだ男の人。
いくらどう見ても、知らない人。
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