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「知らなかった・・・」
「同じ高校でしょ?」
「そうだけどさ・・・最近になるまで、二人の事知らなかったんだよ・・・。
高村先輩がゆりちゃんのお兄さんだった事も」
「まじで?」
頷いた。
「和美って友達が居て、その彼氏が赤塚先輩で、そのつながりで知り合ったの。
その後、ゆりちゃんのお兄ちゃんだって知って、昨日おばさんに会った」
「おばさん元気?」
「うん、いい人だった」
「だよな~」
二人で会話に夢中になっていると、影ができた。
「ゲッ!」
影の主を見て、くりちゃんが言った。
「何してんだよ」
私もその声に、くりちゃんと同じ声が出そうになった。
「高村先輩・・・」
「お前は、何回探させるつもりだ?
俺はここに鬼ごっこしに来た覚えは無い!」
ブラック高村だ。
「私は遊園地が苦手だから、先輩は美幸さんと回ったらどうですか?」
「そういえば、お前はそういう奴だったな」
先輩が座っている二人の前にしゃがみこむ。
「お前は誰と来てるんだ?」
そしてそう聞いてくる。
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