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なんだか急に普通の高村先輩に戻った。
「和美たちと四人です」
「栗原は?」
「姉貴」
「じゃあ、一緒に居る相手が違うんじゃねえの?」
先輩が言った。
「私と居ても、先輩は楽しくないですよね?
乗れる物もほとんど無いし・・・だから、くりちゃんと話せて楽しかった」
本当のことを言った。
「遊園地に何しに来たの?」
本日二回目の同じ質問をくりちゃんにされる。
「やっぱり、私帰ります」
質問に答えないで、先輩に言った。
「くりちゃん達とか、和美達と回った方が楽しいと思います」
言っていて、涙が溢れそうになった。
「楽しいとか楽しくないとか、決めるのはお前じゃない。
俺が決めるんだろ?」
先輩も私たちの前に座った。
「でも・・・」
「ごめんな」
先輩が急に謝った。
それにびっくりして、声が出なくなった。
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