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携帯から目が離せない。
「ゆめちゃんも翔さんみたいな人がタイプなの?」
くりちゃんが言う。
「美幸さんーー」
胸が苦しくなって、涙が出てくる。
「や、ど、どうしたのー」
美幸さんがパニックに陥った。
どうやったら涙が止まるのだろう。
「ゆめちゃん?」
「何泣いてんだよ」
三人はわけが分からないまま、アタフタしていた。
落ち着くまで、ひとしきり泣いて、みんなに謝った。
「びっくりしたよ」
「大丈夫?」
くりちゃんと、美幸さんが声をかけてくれた。
「すみません・・・泣くとは思いませんでした」
反省をする。
もう翔也先生の写真は見ないほうが良いと思う。
胸がギューッてなって、苦しくなって・・・
「もしかして、恋しちゃった?」
美幸さんが言った。
恋をしていたんです。
・・・なんて言えないし。
「一緒にライブに行く?」
美幸さんに言われて、おもいきり首を横に振った。
無理です!!
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