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「あ、これ美幸さんの携帯」
「そうだったな」
長電話しすぎた。
「もう切りますね」
「ああ、明日電話するから」
「学校とバイトがあるんですけど・・・」
バイトが終わる頃に電話をすると言って電話を切った先生。
ここが遊園地だってことも、三人とはぐれたことも忘れてた。
立ち上がって涙を拭く。
深呼吸をして歩き出した。
「ゆめ~~」
お化け屋敷の列に和美を発見。
元気だな。
そう思って手を振って近づく。
「先輩知らない?」
「ゴーカートに居たよ。
ね、ゆめ泣いてた?」
和美の顔が近づいてくる。
「近いよ」
「迷子になって泣くとか子供みたい」
和美がゲラゲラ笑う。
いや、違うんだけど・・・
とにかく先輩達の所に行こう。
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