告白

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和美の言う通り、ゴーカートに夢中の三人を見つけた。 三人とも楽しそうにバトルをしている。 大騒ぎの三人。 私が居なくても良さそうだ。 携帯を返したら帰ろう。 今日はいろいろあったし、泣きすぎて疲れた。 くりちゃんに美幸さん、翔也先生と話ができて嬉しかった。 バトルが終わり、三人と合流した。 「置いてくとか酷いです! 迷子になったかと思いました」 三人を軽く睨む。 でも、そのおかげで先生と話ができたし、号泣を見られないで済んだんだけど。 「もしかして泣いた?」 先輩が聞いてきた。 「迷子で泣いたんじゃないですから」 和美に言われた事を思い出し、自分から言った。 「翔から何か言われたの?」 美幸さんが怖い表情をした。 「あ、沢山話しが出来ました、ありがとうございました」 笑顔で携帯を返した。 「長電話しちゃいました・・・すみません」 「長電話したの? 寝起きで機嫌悪くなかった?」 くりちゃんが言って、突っ込みを入れたくなった。 機嫌悪いって分かってて電話を渡したのか。 放置プレイをしたのか。 「寝ぼけてましたけど、大丈夫でしたよ」 「で、どうだった?」 美幸さんが聞く。 その質問の意味が分からない。 「だから、チケットとか」 「あっ・・・その話しするの忘れてた」 「えーー、じゃあ何話したの?」 美幸さんが言った。 「すみません・・・また今度」 そう言って苦笑い。
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