告白

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「先輩と美幸さんが付き合ったら収まったり」 先輩をからかってみる。 「美幸さんに俺は勿体無いでしょ」 「さらっと私振られたけど」 「姉貴、失恋ばっかり」 くりちゃんが言って、美幸さんに首を絞められている。 面白い!!! なんか姉弟って良いな。 一人っ子だから羨ましい。 きっと一人っ子じゃなかったら寂しくないんだろうな・・・ 寂しさを埋めるために恋愛をするんだろうか? ん? 私の携帯が鳴っている。 知らない番号。 「・・・もしもし?」 警戒しながら出る。 「あ、俺だけど」 声で分かる。 翔也先生。 「どうしたんですか?」 「明日から電波届かないところに行くみたいだから。 この番号登録しといて」 「了解です」 近くでは、まだ騒いでいる栗原コンビ。 それに笑ってしまう。 「相変わらずみたいだな」 電話の向こうに声が聞こえるのだろう。
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