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「恋愛って良いものだよ」
美幸さんが目を輝かせている。
そこから美幸さんの恋愛についての長い話が始まった。
しかし、話が逸れすぎて大笑いする羽目になる。
観覧車から降りるころには、お腹が痛くなった。
「明日、絶対にお腹が筋肉痛になると思う」
私はお腹を擦って言った。
「今日は楽しかった~」
美幸さんも満面の笑みだ。
「今日は会えて良かったです。
良い思い出をありがとうございました」
美幸さんにお礼を言った。
「私こそありがとう」
「じゃあ、もう電車の時間だから行くね。
ゆめちゃん、電話するから」
そう言って二人と別れた。
泣いたり笑ったり、忙しい一日だった。
「先輩、私たちも帰りましょうよ」
「裕太たち忘れてるだろ」
そうだった。
すっかり忘れていた。
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