告白

13/14
前へ
/988ページ
次へ
「恋愛って良いものだよ」 美幸さんが目を輝かせている。 そこから美幸さんの恋愛についての長い話が始まった。 しかし、話が逸れすぎて大笑いする羽目になる。 観覧車から降りるころには、お腹が痛くなった。 「明日、絶対にお腹が筋肉痛になると思う」 私はお腹を擦って言った。 「今日は楽しかった~」 美幸さんも満面の笑みだ。 「今日は会えて良かったです。 良い思い出をありがとうございました」 美幸さんにお礼を言った。 「私こそありがとう」 「じゃあ、もう電車の時間だから行くね。 ゆめちゃん、電話するから」 そう言って二人と別れた。 泣いたり笑ったり、忙しい一日だった。 「先輩、私たちも帰りましょうよ」 「裕太たち忘れてるだろ」 そうだった。 すっかり忘れていた。
/988ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1094人が本棚に入れています
本棚に追加