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「とりあえず担任が来るまで寝てろ。
送ってくれるから」
「・・・はい」
先輩の言うとおりにする。
「そういえば、携帯何回も鳴ってた」
先輩から携帯を受け取る。
着信は翔也先生からだった。
「電話しても良いと思う?」
先輩に聞いてみる。
「良いんじゃねえの?」
そっけない答え。
急いで電話をする。
コールしてすぐに繋がった。
「夢叶?」
「はい、電話すみませんでした」
「何かあった?」
「えっと・・・」
答えに困る。
心配かけたくないけど、隠しておくのもどうなんだろう。
そこに担任が来る。
電話を中断してもらう。
「まだ時間かかるみたいだからタクシーで帰るか?」
「バッグ学校だから、お金無いです」
「俺あるから」
先輩が言った。
「病院の会計はこっちでするから、そのまま帰っていいぞ」
「はい・・すいません」
担任が居なくなると、電話を耳に当てる。
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