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「あ、おばさんだ」
高村先輩のお母さん発見。
向こうも気付いたみたいで、笑顔をくれる。
私は手を振った。
庭の植木に水をあげていたのだ。
「こんにちは。
先輩をお返しにきました」
窓を開けて言う。
「学校から電話きたわよ。
大丈夫なの?」
「なんとなく・・・」
「あら、翔君じゃないの?」
先生に気付いた様子。
美幸さんに教え込まれたみたいで、先生を見て興奮している。
「お茶でも飲んでいって」
駐車場を指差すお母さん。
「先輩の機嫌が良くないし、私も動くの大変なんですけど」
「飯食ってけば?
どうせ家に何も無いんだろ?」
先輩がそう言って車から降りた。
お母さんはとっても嬉しそうだった。
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