1095人が本棚に入れています
本棚に追加
でも、嘘でよかった。
先生も笑っているし、嫌な空気が無くなって一安心。
二人の機嫌が直って良かった。
「わあー、バイト・・・電話するの忘れてた!!」
時計を見て慌てる。
「担任がしてくれてたから大丈夫だろ」
今月休みすぎだ。
迷惑かけすぎだよ。
大きなため息を一つついた。
携帯のバイブ音が聞こえた。
先輩の携帯だったみたいで、部屋の外に出て行った。
紅茶を一口飲む。
冷たくて美味しい。
「一人暮らし、大変だろ?」
先生が言った。
「もう慣れたから大丈夫。
おじいちゃんにお米貰えるし、生活できてるよ」
「そっか・・・」
「高校は卒業したいから、頑張ってるよ。
でも、先生が責任感じることないから」
これだけは言っておきたかった。
先生のせいじゃない。
私は先生を真剣に見る。
最初のコメントを投稿しよう!