間違い

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「いつから知り合い?」 先輩が聞いてきた。 「中学ん時」 先生が答えた。 私がやっと落ち着きはじめたときだった。 それから先生は、家庭教師をしていた事とか先輩に話をした。 それを先輩は黙って聞いていた。 先生は、私の嫌な過去には触れなかった。 両親が居なくなったわけも言わなかった。 「せっかく作ってくれたんだから食おう」 先生が言って、再び食べ始める。 「ご馳走様でした」 大満足の私。 「却下」 先輩の一言。 「却下は却下」 私も反撃。 「半分しか食べてない。 残すのは許さん!」 またお父さんのようなことを言っている。 「お腹がいっぱいだって言ってます」 「誰が?」 「お腹さんがです!」 「俺には聞こえない」 先輩は許してくれる気は無いみたい。
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