1095人が本棚に入れています
本棚に追加
先生が笑って見ている。
「笑ってないで助けてください」
先生に言っても、面白いと言われるだけだった。
ダダダダと音が聞こえる。
ドアが開き、美幸さんが現れた。
「翔ー、会いたかった~」
美幸さんが先生に飛びつく。
押し倒された先生は、
「痛えよ」
と、不機嫌そうに言った。
「心配で会いに来てくれたんでしょ?」
美幸さんが嬉しそうに言う。
「違うからどけよ」
先生の目つきが変わる。
眉間にしわが寄っていて、不機嫌モード。
「えーーっ、違うの?」
残念そうな表情をして、先生から退いた。
そんな美幸さんと目が合った。
「夢叶ちゃん?」
「・・・こんばんわ」
美幸さんが近づいて来る。
「なに抜け駆けしてんのよ」
美幸さんが怖い。
睨まれて動けない。
声も出ない。
最初のコメントを投稿しよう!