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「疲れてるみたいだし、先に風呂入ってきてください。
ＤＶＤ見てれば大人しいみたいだし」
先輩が私を見ている。
普段の私はそんなにうるさいのか？
あえて突っ込まなかった。
また何か言われたら嫌だし。
先生は言われるままお風呂に行った。
「やっぱり疲れてんだな」
先輩が言った。
そうだと思う。
なのに私を心配して来てくれた先生。
私はなんて駄目な人間なんだろう。
もう、心配はかけちゃ駄目だ。
「あんたの事なんだろ？」
先輩が言って続ける。
「探してた人」
「・・・たぶん」
ＤＶＤを見て、自信が無くなったからそう答えた。
先生は私に謝りたかっただけで・・・
考え出すとキリが無い。
「分かったからＤＶＤ見てろ」
先輩がテレビをつけた。
再び先生が写る。
他のバンド仲間の人も見たことがあった。
先生はちゃんと夢を叶えたんだ。
私は？
私の夢は何だろう。
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