温泉

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先生は、バッグを持って下りてきた。 「夢叶、もう出るぞ」 そしてそう言った。 突然すぎる。 「もしかして、仕事になったの?」 「この状況で仕事なんか出来るかよ」 なんだか先生が楽しそう。 「何考えてるんですか?」 先輩が何かを察知したみたい。 「良い事」 先生が言って、 「お前ら、今エロい事考えただろ」 と、続けた。 「テンション高い」 高村先輩が笑った。 「夢叶の荷物置かせてもらっていい? そのうち取りにくるから」 先生がとんでもないことを言っている。 「こんな状態なのに、何処に連れて行こうとしてるんですか?」 先輩が眉間にしわを寄せた。 「無理させないでいい所」 先生の考えが見えてこない。 「ついて来られたら嫌だから言わねえよ」 先生が言って、いがみ合いが始まった。
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