あなたとなら

温泉

「シート好きなだけ倒していいから」

先輩が言ってくれて、倒す。

「この体制ラクだ～」

「辛いならちゃんと言えよ」

先輩に注意された。

薄くスモークが貼ってある窓。

直射日光を遮断してくれていて、心地よい。

大量の荷物を持って帰ってくる二人。

トランクに詰めて出発。

次は大型ショッピングセンターに入る。

時間かかるかもしれないと、再び赤塚先輩と二人で行った。

「先輩も見に行ってきて良いですよ」

私は先輩を見る。

「俺、番犬だから。

眠いなら寝ろよ」

先輩が言ったので、遠慮なく目を閉じた。

車に乗ると眠くなる。

心地良い揺れに耐えられない。

子供みたいだと自分で思った。