あなたとなら

キス

浴衣姿の二人は、似合っている。

カッコいい人は、何を着ても似合うんだな。

そこへ先生が戻ってくる。

ヤバイ！！

本当に鼻血出そう。

濡れ髪に、ラフに着ている浴衣。

色気が増してる。

「ヤバイぐらい気持ち良かったー。

ビール飲もうぜ」

先生はグラスを四つ出した。

私はジュースを注いでもらって全員で乾杯をした。

「悪いけど俺、本当にくつろぐよ」

先生が宣言する。

「ゆっくりしてください。

俺ら何でもするんで」

高村先輩が言った。

なんだかんだ言って、ちゃんと先生のことを考えてくれているんだ。

「寝たらごめんね」

そう言ってビールを飲み続ける先生。

私が目の前の灰皿を先生の前に置くと、タバコを吸い始める。

タバコを吸う先生を見て思う。

なんか、カッコいい。

先生のする仕草の中で、二番目に好きだ。

一番は運転してるところ。

勝手に順位をつけた。