キス

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二人の笑い声がする。 目を開けて気付く。 寝てた。 体を起こすと、まだ話をしている二人。 「まだ起きてるし」 時計はもう一時をとっくに過ぎている。 「なんか話が止まらなくなった」 先生はコップにお茶を注ぎながら言う。 私はそのお茶を飲む。 「勝負は?」 「もうやめた」 あ、そうなんだ。 「二人とも酔ってる?」 「ほどほどに」 先生が答えて、先輩も頷く。 この二人は酔い潰れることがあるのだろうか・・・ 「よし、寝るか」 先生が言って、今日の宴会は終わりを迎えた。 隣の部屋に入り、寝る場所について再びバトルを始める。 この二人には付いていけません。 私は勝手に窓際の布団に入る。 「おやすみなさい」 窓の方を向いて目を閉じた。
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