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話がまとまらないまま、いったん旅館を出ることにした。
「曲作るのに、いろいろ探索したいんだけど」
先生がため息をつく。
「じゃあ、同行します」
高村先輩が言った。
「遅くなると、電車無くなるぞ」
「泊まるとこあるし」
先輩は帰る気が全く無いようだ。
「俺の癒しの時間返せ」
「朝、十分癒されてたでしょ」
高村先輩にばれてた。
顔が赤くなる。
「良い趣味してんな」
「お互い様ですよね?」
二人のおかげで、車の中が嫌な空気に包まれた。
あーあ・・・先が思いやられる。
私は窓の外に目をやった。
空はこんなに青空なのに・・・
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