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先輩二人が、話しに夢中になっている。
私の口元が緩む。
来た!!
「今だーー」
先輩二人の背中をおもいきり押した。
バシャン。
二人は、転んだ。
びしょ濡れの二人。
やってやったぞ!
「てめー、よくもやったな」
先輩の声。
赤塚先輩は前から転んだが、高村先輩はお尻から転んでいた。
うわ、出た、本物の悪魔が。
デビル高村だ。
立ち上がり、私を水の中に引っ張り込む。
妖しく笑う高村先輩。
「これからどうしてほしい?」
私はこの人には勝てないみたいです。
時間を忘れて、三人の対決が始まる。
水をかけたり、転ばせたり。
勝負は私の完敗。
疲れて砂に倒れこむ私に、まだじゃれ合う二人。
体力が違いすぎる。
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