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先生は、私の頭を撫でる。
撫でる、撫でる、撫で・・・
「やめなさーーい!!」
先生は笑っている。
「良いじゃん、無造作ヘアー」
「どこが無造作じゃー」
最終的に、頭を洗われてるみたいに撫でられていて、爆発してると思う。
だけど怒らないんだ。
だって、先生の目に涙が見えたから。
私は涙に気付かないふりをしながら、髪の毛を整える。
「帰ったら仕返しだからね」
「何するの?」
「サングラスに目を書いてあげます。
白の油性ペン買いに行きましょう」
「マジか」
「マジです!
それで帰ってください。
それが嫌なら、帽子に耳付けます。
ウサ耳と猫耳とどっちにします?」
「全部嫌だ!」
先生。
そうやって、いつも笑っていてください。
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