あなたとなら

悩み

「あんたの頭の中が見てみたい」

高村先輩がさっきから冷たい態度をとる。

「機嫌最悪だ～」

私は先輩を見る。

「見んな！」

今日の先輩は、とってもむかつく。

先輩が寝たら、目の上に目を書いてやるんだ！

「油性ペン、黒も追加で」

「買いません。

考え直してください」

先生の頼み。

「絶対イケてると思ったのに」

残念そうに私が言うと、安心した様子。

私は、翔也先生の前では先生と呼んでいるけど、他の人の前では先生と呼ばない。

先生は、もう先生ではないし、名前で呼ぶのも抵抗がある。

翔也先生・・・

翔さん・・・

翔也さん・・・

「んーー」

悩む。