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隣の部屋と、こちらの部屋を仕切る襖が開いた。
先生だとすぐに分かる。
だけど、私は窓の外を見ていた。
何かを言ってしまいそうだから。
これ以上、先生を怒らせたら駄目だ。
「夢叶、ちょっとこっち来て」
先生から呼ばれる。
行くか迷ったが、怒らせないために行く事にした。
そして先生の前に座る。
なるべく先生を見ないように、視線はテーブル。
「今日、メンバーが来る」
「はい」
「もしかしたら、嫌な事を言われるかもしれない。
そうなっても、絶対に気にするな」
「・・・はい」
先生の言うことに、返事だけを返す。
「絶対に、あいつらの言葉を真に受けるなよ。
耐えられなくなる前に、誰かと部屋から出る事」
よく分からないけど、先生の言う事を守らないといけない気がした。
これから何が起こるか分からないけど、なんだか凄く不安になった。
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