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待つ事一時間、やっとメンバーさんがやって来た。
三人とも見たことある人。
先生の高校の同級生。
和美はメンバーが揃って、大喜びしている。
その隣の私は、相変わらずの人見知り。
なかなか話の中に入れない。
食事が始まっても、話を聞いて箸を進めるだけ。
胃が痛むから、そんなにいっぱいも食べられない。
赤塚先輩と和美は、お決まりの質問攻め。
メンバーさんもタジタジの様子。
このまま、何も無く穏やかに終わる事を願っていた。
しかし、先生がトイレに立つと、それはすぐに来た。
「で、いつまで翔にまとわりつくつもり?」
「はっきり言って、迷惑なんだけど」
先生が居ない時に言うなんて、なんて卑怯なんだ。
先生には悪いけど、この人たちを私は好きになれないと思った。
先生はきっと、この人たちに、悩みを話してないんだ。
ちゃんと話をすれば、良い案とか、解決策が出てたかもしれないのに。
それとも、先生が悩みを打ち明けるのを拒んだのかな。
私の頭の中で、いろんな憶測が飛びかった。
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