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「何が起こるかって考えすぎてた私がバカだった。
もう、やけ食いするから勝手にしてください」
「また暴走すんの?」
高村先輩が聞いてくる。
「お昼の分まで食べるだけ。
どうぞ、食べるなり飲むなり話し合うなりしてください」
私は食べる事に専念する。
「和美も食べようよ」
「この状態で食べれるって、あんた凄いね」
「残したら、もったい無いお化けが出るよ」
私が言うと、メンバーの一人が鼻で笑った。
その態度が腹立つ。
先生が帰って来たら何も言わないなんて。
「本人帰って来たんだから、私に言った事はっきり言えばいいじゃん。
何で言わないの?」
みんな何も言わない。
「キレられるのが怖いんだ?
じゃあ、お互いの気持を理解するのも無理だと思うよ」
「何も知らないのに、よくそうやって言えるな」
私は先生を見る。
のん気にビールを飲んでるし。
私の視線に気付いた先生。
しかし、何も言わなかった。
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