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「先輩と和美に聞きます。
ずばり、友達とはどんなものでしょう」
「何でも言える、大切な関係。
これでいいだろ」
高村先輩が言った。
エスパー高村!
私の求めていた答えです。
「ようするに仲間なのに、あんた達は翔さんを、友達以下の仕事の材料としか見てないんじゃないか。
そんな感じの事を言いたいんだろ?」
私に聞いてくる先輩。
その通りです。
「じゃあ、変な方向に行く前にこいつ連れて散歩に行くから」
私は先輩に引っ張られ、部屋を出る。
「ラーメン食いに行こ。
遊園地の時、食べたがってたしね」
先輩が言った。
「お財布持って来てないよ」
「こういう時は、男が出すもんだよ」
先輩が優しく微笑む。
「先輩、困った時はいつでも言ってください。
私が力になりますから」
「いや、遠慮しとく」
「うわ、どうせ役に立たないって思ってるでしょ」
先輩は笑っている。
それからすぐに和美達も来て、四人で散歩することにした。
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