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大きな温泉はまた違う良さがあった。
サウナにも初挑戦。
「熱い!!」
「当たり前でしょ」
「そっか」
和美と笑う。
露天風呂では、星と月のコラボに感激する。
「駄目・・・現実に戻れなくなりそう」
「これが現実でしょ」
「うん・・・。
ね、和美、私が高校辞めたら悲しむ?」
「え?」
和美が止まる。
私は空を見ながら続ける。
「みんなで居て、凄く楽しかった。
だけど、私は学校にバイトに勉強に、あんまり時間無いし。
苦労してるのは私だけじゃないのは分かってるけど、今しか出来ない事もあるんじゃないのかなって。
両親も居なくて、しかも不器用だし、厳しいなって」
「ゆめ・・・」
私からこんな事を言うのは初めてだった。
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