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「凄い良い音したけど、大丈夫か?」
先生の声が上から降ってきた。
「今、星が見えた・・・」
先生が笑って二人ごと起こしてくれた。
和美はまだ泣いているみたい。
和美が泣いたのを見たのは初めてで、謝りながら頭を撫でてあげる。
すると、抱きつく力が強くなる。
赤塚先輩は高村先輩の隣に座って、こっちを見ている。
「で、和美に何言ったの?
場合によっては、ただじゃおかない」
赤塚先輩の目が本気モードだ。
何って言われても・・・
答えに困っていると、和美が離れた。
そして、エビフライを先輩に投げつけた。
「ゆめをいじめんなー」
それを止める。
「食べ物を投げないの!!
しかもエビフライは高級品なんだから!!」
「突っ込みどころはそこじゃないだろ」
高村先輩の小さな声が聞こえた。
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