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「ゆめ~~、大好き」
「・・・うん」
再び抱き付かれる。
気持ちが伝わっていたようだ。
「良かったな」
先生に言われ、私も泣きそうになった。
赤塚先輩は事態が把握できていないようだった。
ちゃんと言えば、相手に気持が伝わるんだ。
それを今回勉強できた。
和美に、もっともっと気持を伝えていきたいと思う。
それが本当の友達だと思うから。
「和美、赤塚先輩が寂しそうだよ。
振られたくなかったら、先輩のところに戻りなさい」
私が言うと、和美は大人しく先輩の隣に行った。
「というわけで、お騒がせしました」
私はそう言って立ち上がる。
しかし、先生にまた座らされる。
「・・・もう寝たいんですけど」
「俺を一人にするな」
「一人じゃないし、いっぱい居るし」
しかし、手は握られたまま。
私は先生の問題にも付き合う事になった。
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